2014/06/22

ダメ出し圃場見学

有機農業の世界には、他の分野同様、
いろいろな流派があります。

曰く、有機JAS認証、
曰く、自然農法、
曰く、不耕起栽培
などなど。

別に流派がいろいろあるのはいいのですが、
残念ながら他流派を否定しあうような風潮があるのが、
この世界のイマイチなところであります。

だからというわけではありませんが、
ぼくは特定の「●●農法」みたいなのにこだわりはありません。


ただひとつ、そんなぼくが軸に据えようとしているモノがあって、
それは、「BLOF理論」です。

このBLOF理論、「農法」という言葉ではなく、
「理論」という言葉の通り、「やり方」ではなく、「考え方」です。

BioLOgical Farming理論、つまり、
植物の生態に基づいた農業の考え方です。

山の木々や植物を見てもわかるように、
野菜(植物)は、生長する仕組みや力を潜在的に持っています。

ただ、野菜は、普通の植物とは違って、
人間が食べるのに適するように、
品種選抜されたり品種改良されたりしているので、
いわゆる「野生」の植物のように、
放置しているだけではなかなかしっかりと育てることができません。


そこで、たくさんのひとがいろいろなやりかたを試して、
上手くいった人が「流派」のようなものを作ることがあるのですが、
あくまで特殊具体的な経験論にすぎないことも多くて。

でも、ほんとうに大切なのは、
「こうやったら上手くいった」という経験論(だけ)ではなくて、
「植物の仕組みから考えると、こうやると上手くいく」
という体系的な理論とそれを実現する方法論だと思います。


ここまで長い前ふりだったんですが(笑)、
何が言いたいのかというと、
そのBLOF理論の提唱者の小祝先生には、
ぼくがいまいる丹波市の有機農業者がとてもお世話になっていて、
今日がその勉強会だったということと、

その勉強会の圃場見学のうちの一箇所が、
なんと開始マダ2ヶ月のなゆた農場だったということです。


この圃場見学、先生含め20人くらいの方々に畑を見ていただいて、
衆人環視の状況で先生にダメ出しをされまくる、
というとてもタフなものなんですが、

めっちゃたのしかった!笑


いまの畑を見ていて、
ここがイマイチだなぁ、これが原因かなぁ、
こう対策すればいいのかなぁ、
とぼんやりと思っていたことが、

畑の問題点・原因・対策・次なる発展へのヒントなどなど、
自分のなんとなしの仮説を理論的に説明してもらったり、
思い至らなかった原因を指摘していただいたり、
と、ほんともう、かなり刺激的な時間でした。

今の状況に、なにひとつとしていい点はないけれども、
何をすればより良くしていけるかは明確になったし、
さらに飛躍するために挑戦したいことのヒントももらえた。

自分の畑だけではなく、他の人の畑の見学・解説も踏まえて、
違う気付きも得られて、ほんと、めっちゃ勉強になった一日でした◎

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